新規ホームページ制作を進める際、SEO対策の一環としてメインコンテンツやBlog/コラム記事の執筆をお勧めしています。その際、クライアントから「文章を様々書く時、テーマ毎にまとめて書くなど体系化すべきですか?」といったご質問をよくいただきます。
本日は「SEOを目的としたコンテンツライティング時に体系化を意識すべきか?」「体系化するとどういったメリットがあるのか?」等について、掲載いたします。
ホームページ制作運用におけるコンテンツの体系化は有効か?
コンテンツを体系化しなくても、ある程度順位は上がる
コンテンツSEOやBlog/コラム更新によるSEO対策は、体系的に執筆をした方が「ターゲットユーザーに対し分かりやすい・閲覧されやすい」といったメリットはありますが、SEO面へ焦点を当てると実はある程度バラバラに書いても順位自体は上がります。
例えば当社クライアント例で、東京を中心に多店舗展開されているトレーニングジム様の場合、最も競合の激しいエリアにて「地域名+トレーニングジム」の検索ワードで常に1P目以内へランクインしています。
こちらのスポーツジム様はブログ執筆時に注力するキーワードは決めているものの、記事のカテゴライズ等は行っておらず、比較的バラバラに書いています。それでも複数の店舗が難易度の高い「地域名+メインSEOキーワード」で上位表示を果たせています。
メインコンテンツの充実化も重要
コンテンツの継続的な追加によるSEOというと、ブログやコラムへ焦点が当たりがちですが、ブログ形式ではなくメインコンテンツとしてコンテンツSEOを行う方法もあります。
むしろ近年の傾向として、ブログよりもメインコンテンツとして多数のコンテンツを掲載した方がSEO効果は高いと考えます。
埼玉を中心に建設業をされているクライアントホームページで、比較的難易度の高い検索キーワード単体にて8年以上、1ページ以内へ表示されている例があります。こちらの会社様のブログは年数回程度の更新のみですが、メインコンテンツ強化として、カテゴライズされた施工事例の更新追加へ注力されています。
メインSEOキーワードに関連する施工事例を1事例につき、約1000字の解説文と共に掲載。これまでに100以上の施工事例を制作ホームページ上へアップしていることで、難易度の高い単体キーワードで上位ランクし続けています。
体系化を意識したブログ運用例
弊社クライアントで、体系化を意識して予め執筆テーマを決めた上、ブログ運用を行った例があります。
名古屋にある歯科医院様で、ホームページ制作段階から公開後 半年間”ある特定の診療科目での検索上位表示”を目指し、体系的にブログ更新を行いました。
その結果、クリニックのある地域だけでなく、近隣の他地域でも上位ランクされるようになり、制作ホームページを見て遠方からも多くの患者さんが毎月訪れています。メインキーワードで上位表示を果たした後も、予め「〇月~●月の間は、歯周病治療についてを掲載する」と決め、ブログとメインコンテンツの執筆をされています。
それが完了したら、次は小児歯科系で集中的に更新を行うといった形式で運用し大きな成功を収めています。書かれたブログ記事はテーマごとに分かりやすく体系化されているため、一つのテーマが終わったら、すぐにメインメニュー内の“おすすめブログ記事ページ”へと追加されます。そして、こちらのページはホームページ内で断トツで閲覧数の高いページとなっています。
コンテンツを体系化するメリット
コンテンツを体系化する際によく使用されるのがコンテンツマップです。
こちらはホームページ全体のコンテンツを俯瞰できるように作られますが、SEO対策を意識したコンテンツ作りを行う際も大いに役立ちます。例えばメインSEOキーワードを入れたページ名のコンテンツを第1階層に設け、その下層/第2階層へメインキーワードに関連するキーワードの専用ページを設けていくといった形式で、制作を行いやすくなります。コンテンツSEOを進める上で構造化できるため有効です。
またホームページ内のコンテンツ全体を俯瞰できるため、コンテンツ重複も防ぎやすくなるメリットがあります。
コンテンツが体系化されることで、制作ホームページ内へ本の目次のように記事を設置することができ、サイト訪問者へ分かりやすくなるのが大きな利点ではないでしょうか。
まずは良質なコンテンツを多数生み出すのが優先
前項のようにコンテンツマップを用い、予め決めたテーマに沿いコンテンツ作り/執筆を行っていくのがベストですが、当社では”まず良いコンテンツを一つでも多く執筆すること”を重視しています。
特に初めてホームページ制作を行う、又はスタートアップの場合、体系化しようとすると”体系化すること自体”が難しく感じ、体系化の枠組みやテーマ決めまでに時間を要したり、思うように進まないケースがあります。
そのため、まずは執筆しやすいテーマとして「自社サービスの強み」や「何故その事業をやろうと考えたか?」「サービスに対する想い」の他、ターゲットユーザーが知りたいであろう「料金面」「具体的な導入事例」等、書きやすい順or思いついた順でどんどん文章化していく方が結果として、良質コンテンツが多く生まれると考えます。
体系化していく過程として、前半で複数のテーマ/コンテンツタイトル決めを行った上でその後の執筆へと入りますが、テーマが決まっていても、いざそれについて書こうとすると何故か書きにくかったり、他の内容が思い浮かんでしまう事が多々あります。
そのような時に予め決めたテーマに絞りライティングを行うよりも、”思い浮かんだ、その時に書きたい内容をどんどん書いていく”形式で進めた方がスムーズです。
決めたテーマで無理に書き続けるよりも、”今自分が書きたい内容を優先”し、その後コンテンツが溜まったら体系化するといった方法が効果的です。
新規web制作時のコンテンツテーマはパターン化されている
当社ではこれまでに2,000を越える新規ホームページ制作を行ってきましたが、サイト開設段階におけるコンテンツ作成はどのような業種であっても、実はある程度パターン化されています。
その例として、分かりやすく住宅リノベーション(既存の部屋や建物へ新たな設備や機能等を追加し、より魅力的で付加価値の高い物件にする大掛かりな改装)の例で、以下へ記載します。
■「〇〇区 リノベ―ション」で、SEO対策を行う際のテーマ例■
「当社のリノベーション 3つの特徴」「リノベーション施工~Before・After~」
「〇〇区のリノベーション工事~施主様からのお喜びの声紹介~」
「リノベーションメニュー一覧」
「リノベーション工事 実例集(ビジュアル面の向上編・生活導線の改善編・ライフスタイルの変化に伴う改装編)」「何故、近年リノベーションへ注目が集まっているのか」「当社リノベーション施工に対する想い」
「資産価値を高めるリノベーションとは?」「リノベーション工事を検討する上での注意点」
「築古物件へのリノベーションはまず耐久性を確認」「リノベーション工事料金表」
「リノベーション時、どういった面へ注力するかをまず決める」「リノベーション大成功事例集」「リノベーション時のお勧め機能」「施工業者選び 5つのチェックポイント」
「相見積もり時の3つのPOINT」「リノベーション工事のメリット・デメリット」
「リノベ―ション主な施工の流れ」
このような強みの紹介の他、具体例、注意すべきポイント、成功ポイント、料金面や主な流れ等はどのような業種でもユーザーの関心が高く、まず先に執筆すべき話題です。
また「上位表示させたいSEOキーワードで、検索する人は他にどういったキーワードで検索しているか?」を把握の上、“メインSEOキーワードに関連するキーワード”に対するコンテンツライティングも有効です。
Google検索で容易に調べることができ、リノベ―ジョンで検索をすると「リノベ―ジョン 戸建て」「リノベ―ション失敗」「リノベ―ジョン おしゃれ」といった内容が”関連する検索キーワード”として挙がってきます。そして、それを基に以下のようなテーマが考えられます。
「戸建て住宅をリノベ―ジョンする際のPOINT」「戸建住宅 リノベ―ション事例」
「こんなリノベーションは失敗しやすい!?」「おしゃれリノベーション実例集」
このようなテーマでコンテンツを執筆すると、SEO上の優位性が高まると共にユーザーからHPを閲覧されやすくなり、訪問者の滞在時間も伸びるので有効です。
コンテンツライティング時の注意点
自社業務やサービスに関する題材で、ただ闇雲に記事を書けば良い訳ではありません。コンテンツを書く際の注意点もあります。
「SEOキーワードで検索し、訪れたユーザーに役立つor関心のある内容」である事が重要で、それに沿わない内容を更新追加し続けると逆に順位低下の要因となります。そのため、SEOキーワード/サイトテーマをしっかりと意識する必要があります。
ブログ執筆テーマが何か思い浮かんだ際、
・そのテーマはターゲットユーザーが興味を持っているだろうか?
・実際にその内容について、ネットで調べるユーザーはいるか?
・現在のHPテーマとブレることはないか?
といった視点で、執筆すべきかどうかを一度検討することが大切です。
また、コンテンツライティング時に「文体を揃えるべきでしょうか?」といった質問をよくいただきます。
記事ごとに文体が堅かったり、話し言葉であったりと毎回異なると読みにくいため、ある程度、丁寧で読みやすい文体を意識しつつ統一した方が良いでしょう。
ちなみにエグゼクティブクリエイションのブログは複数の担当者が執筆しているため、バラつきがあります。クリエイターブログは、情報発信系の内容となっており堅めで丁寧な文体。ディレクターブログは、顧客HPの解説系の内容で割とフランク目な文体となっています。
コンテンツが溜まった時点での体系化がお勧め
ホームページ制作を行う初期段階では、まず良質コンテンツを一つでも多くライティングすることへ専念し、その後、多様な記事が溜まってきた段階で体系化することをお勧めしています。体系化する際は以下のような方法があります。
【コンテンツの体系化 お勧めの方法】
1:Excel等へ記事タイトル・簡単な内容を一覧化する
2:関連のある記事同士を1グループへまとめる
3:複数のグループができるため、グループ名/カテゴリ名をつける
4:「まとめブログ記事」として、サイト内の上部やメインメニューへと追加する
このように記事の体系化を行うと管理が容易でサイト訪問者に対しても分かりやすく、記事の閲覧率も向上する可能性があるため、とても効果的です。
【今回の記事の執筆者】
株式会社エグゼクティブクリエイション WEB制作チームリーダー
WEBデザイナー/マークアップエンジニア:太田貴文
「どういった些細な気付きでも役に立つ」を持論に、サイト制作の効率化に日夜努める。名古屋出身、東京都内に在住。
学生時代からDTPやIT、WEB技術に興味を持ち、楽しみながらスキルを磨く。そのため、ソフトウェア面もハードウェア面も人一倍の知識を持つ。積み上げ続けた横方向に広い知識経験で、ホームページ制作から紙媒体/印刷関連まで対応可能なマルチクリエイター。
最近は新たなweb制作技術やサーバ・ネットワーク面のスキルを上げるべく奮闘中。
得意なこと:web制作におけるルーチンワークの効率化
苦手なこと:ルーチンワーク(だから効率化へ注力)
苦手なこと:ルーチンワーク(だから効率化へ注力)
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