先月2019年3月半ばのGoogle検索のアルゴリズムアップデート後、当webサイトをご覧になった会社様より「自社運営サイトのランキングが大幅に落ちてしまった…」とのご相談を多数いただいています。そしてお問い合わせのあった会社様のサイトを確認すると、3つの共通点が見つかりました。
それは「1:サイト内に順位が低下した対象キーワードと関連のないコンテンツが多い」「2:順位低下後、高い頻度で若しくはガッツリとボリュームある記事を追加している」「3:全体的に独自性/信頼性が低いコンテンツを保持している」という点です。またコアアップデートから1、2週間後に更にランキングが低下したという声も少なくありません。
今回の件から分かった”検索順位が低下した時の注意点と対処方法”について、分かりやすく解説をしたいと思います。
【SEO対策系記事】検索ランキングが低下した時の対処方法
Google・YAHOO!などのオーガニック検索枠 経由のアクセスを重視しているWEBマスターさんは、運営サイトのランキングが落ちた時、大きく動揺されるのではないでしょうか?「何か手を打ち、早急に順位を戻さねばCVが落ちる!」「折角、順調に増加しているHP経由の問い合わせが無くなってしまう…」というお気持ちは十分に分かります。
ただ、ランキングが低下した時こそ”落ち着いて、冷静に対処すること”が一番重要かもしれません。場合によっては一旦、へたに動かず様子を暫く見るのが得策な場合もあります。
では今回のコアアップデートによって、順位が落ちたホームページに共通する3つの特徴に関し、解説いたします。
1:ホームページ内にSEOキーワードと関係の無い内容が多い
こちらは以前より当ブログで何回かお伝えしている「テーマのブレ」に関することで、本来の対策キーワードとは関連のないページ内容が多く、それがランキング低下の要因となっています。
例えば建設業の会社様でメインの対策キーワードが「住宅リフォーム」で、こちらの会社様は住宅リフォーム以外にも様々な事業をされており、不動産事業から飲食店経営まで多岐にわたります。
コーポレートサイトを立ち上げた当初はメイン事業が住宅リフォームのため、メインコンテンツもリフォーム系で、施工の強みや施工事例、住宅リフォームのQ&A、リフォームの豆知識コラム等を積極的に掲載していました。
ですが、長年の運用で豆知識コラムはネタ切れが起こり、現場も忙しくなってきたことで定期的にアップしていた施工事例写真等も更新されなくなりました。そのタイミングで、不動産や飲食店経営に関する内容もコーポレートサイトへ掲載するようにしました。不動産、飲食店は新たに始めた事業のため、ライティングできるネタが多々あり、リフォーム事業の穴埋めとして不動産担当者ブログ、〇〇店の店長ブログを積極的にアップし続けました。
しかし、ホームページ自体は変わらずメインは住宅リフォームにも関わらず、関連のないコンテンツが一気に増え、検索順位は少し下がったりキープしたりの状態が長く続きました。
こちらの状態が約1年続いた後、今回のGoogleアルゴリズムアップデートで一気に「住宅リフォーム」の順位が落ちてしまいました。これはHP担当のWebマスターさんもうすうす危惧してはいましたが、1ページ目下位から3P目下位にまで低下するとは思いもしませんでした。
こちらのケースの対処法は言うまでもなく、”メイン事業と本来全く関係のない、不動産事業・飲食業に関する内容を削除する若しくは完全別ホームページへと切り分けること”です。
いきなり他事業の内容を消してしまうのは既存取引先との兼ね合いもあるため、早急に不動産、飲食それぞれの専用ランディングページを制作の上、コーポーレートサイト(リフォームサイト)は住宅リフォームに特化したホームページへと戻しました。これによって、現在着実に順位が回復をしてきています。
2:順位低下を機に更新頻度を高めるorボリュームある記事を追加
コアアップデートで「順位が低下したその翌週、翌々週にさらに下がった!」という声を今回よくお聞きします。これは確かに起きうることで、自社ホームページの順位が低下した時にまず思いつくのが、順位を回復させようと早急に新たな記事を書くことです。
そして新たな記事をアップしたにも関わらず、ランキングが戻る気配がないため”さらに高い頻度で更新を行う”又は”これまで以上に1回の記事ボリュームを増やす”といった取り組みを行います。ですが本来、前向きであるはずのサイト更新ですが、これが逆の影響を与えてしまうのです。
こういったタイミングで、急いで新たな記事をライティングすると「コンテンツ/掲載内容の質が下がる」「メインテーマと関係のない話題を書いてしまったり、追加してしまう」といった事が起きます。それで更にテーマのブレが生じたり、サイト評価が下がり、ランキング低下が加速してしまう現象です。
またGoogleが重視するランキング要因の一つである”外部リンク対策を強める”といった取り組みも、このタイミングでよくされています。低品質な無料登録ポータルへ一気に申請したり、SEO専門業者へ依頼し多数の外部リンクを自社ホームページへ貼ります。すると、低品質なリンクがいきなり増えるのでサイト評価が下がり、より落ちぎみであった順位がさらに下がります。昔よりは減りましたが、意外とこちらのパターンもあります。
その改善方法は、まずGoogleサーチコンソールで運営サイトに貼られている外部被リンクの一覧を抽出し、疑わしい外部リンクをチェックします。判断に迷うリンクは、専門ツールでリンク評価を測定します。これによって外部リンクを明確にし、低品質なものは外部リンクの否認処理(無効化)を行います。否認方法は当ブログ内の過去記事内にあります。
そして可能であれば、逆に質の高い外部リンクを自然に増やしていくのが効果的です。具体的にはホームページ運営に力を入れている、知り合いの会社サイトからリンクを張ってもらったり、全体的に信頼度の高い区・自治体等のホームページへ費用を支払い、リンクをもらうといった手段です。勿論これはナチュラルに集めることが大切なので、一気に被リンクを増やすのはNGです。
3:HP内にオリジナリティ・信頼度の低いコンテンツが多数
1とは異なり、コンテンツ内容自体は検索キーワード/メインテーマと外れていないものの、「内容自体がどこかのホームページで見たことがある」「よくあるようなネタで書かれた記事」「写真がフリー素材ばかりでオリジナル画像が無い」「サイト運営者情報などが無く、全体的に信頼度が低い」「根拠の無い記事や誤った情報、主観による偏った内容が多い」といったものです。
他サイトの記事を流用したコンテンツや、ごくありきたりな内容ばかりが載っているサイトはいくらページ数が多くても評価は低めです。独自調査による記事やエビデンスのある記事、その道の専門家がオリジナルで書いた記事、1つのテーマをとことん深堀りしたり、独自の視点でライティングされた記事は評価が上がります。
また検索エンジンは”その記事に対する検索ユーザーの満足度を重視する”ため、ページを開いた瞬間に読みたくなるタイトル付けがされていたり、目を惹く画像がある、文面が読みやすい、ユーザビリティが高いページであることが重要です。これらをシッカリと配慮することで、ホームページへ訪れたユーザーの滞在時間/サイト内回遊率などが良くなり、順位上昇の要因となります。
勿論、検索エンジンや検索ユーザーを欺く行為、虚偽の内容はNGです。フェイクニュースや過激な情報は現在排除される動きが強まっています。そのためユーザーに役立つ、独自の内容を分かりやすくライティングし、ホームページ内へ追加することでサイト評価が向上し、それがランキング上昇へと繋がります。
冒頭でも述べましたが、アルゴリズムのコアアップデートでランキングが低下した際は”まず冷静に要因を確認していくこと”を重視しましょう。
まずは「今回のアップデートは、どういった要素を見直したのか?」を調べ、その上で自社サイトについてそれに関連する要因を一つ一つ見直します。設定キーワード面から保有コンテンツ面、外部リンク面、ユーザビリティーそしてGoogleアナリティクスを活用し、直帰率・離脱率の高いページのチェックなどを落ち着いて行いましょう。
特に大幅な順位低下が見られた時こそ、落ち着いて考えられるマイナス要因を改善することでランキングが戻ります。ホームページの見直しを大掛かりに行った後は、忘れずサイトへの巡回依頼を出しておきましょう。Googleサーチコンソールより巡回依頼を行うことで、早期に解消される場合があります。(3,658字)
---------------------------------------------------------------
東京で新規ホームページ制作なら
エグゼクティブクリエイション
---------------------------------------------------------------
◇Webページの作成/運営などに関する
お悩みはこちらから
TEL: 03-5839-2512
FAX: 03-5839-2513
≫ホームページ制作 東京 エグゼクティブクリエイション