今から8年ほど前は医療機関、歯科医院でのサテライトサイト作成が盛んに行われていました。歯科医院サイトとは別に「自由診療に特化した専門サイト」としてインプラントサイトや審美歯科サイト、補綴治療専門サイト、矯正歯科サイトなどが積極的に作成をされました。
その後、あまりに多数の専門サイトが作られた影響と、医院サイト・サテライトサイトとの相互リンクのSEO効果が薄れてしまったことから、ニーズは減りました。しかし、2018年に施工された新医療広告ガイドライン/薬事法の影響もあり、再び歯科医院でのサテライトサイトの有用性が注目されています。
ホームページを複数展開することで、効果的にメイン対策キーワード数を増やすことができ、結果としてインターネット経由の新規来院患者を増やすことができます。今回のCreator BLOGでは、再び注目されている「サテライトサイトの有効性と運営時におさえるべきPOINT」について、詳しく書きたいと思います。
【記事の更新日時】2020年8月18日 13時
何故再び、歯科医院でサテライトサイト作成が注目されているのか?
サテライトサイトで、複数キーワードのSEOが可能になる
Google等、検索エンジンは年々「1サイトで複数キーワードでの上位表示を避ける傾向」にあります。以前は一つの医院サイトで歯医者や歯科、インプラント、ホワイトニングなど様々なメインキーワードで上位表示を狙うことが可能でした。
ですが、こちらは検索エンジンのアルゴリズムのアップデートと共に年々困難になりつつあります。検索エンジン/GoogleはそのHPのサイトテーマを重要視するため、メインテーマに関連するSEOキーワードは以前から変わらず上位ランクしているものの、それ以外のキーワードが最近3ページ目以下へ落ちてしまった…といったケースが増えています。
そのため「現在上位ランクをしていないキーワード」もしくは「今後順位を落としたくないキーワード」で、別HPを設けることが有効です。1ホームページにつき3つまで対策キーワードを設定できるとすると、2サイトあれば、それぞれのサイトで3つずつ、計6キーワードで上位ランクを狙うことが可能になります。これはweb集客を行っていく上で、とても大きな利点ではないでしょうか。
展開例 1HP:メインSEOキーワード3つで対策 ⇒ 2HP:各HPへメインキーワードを3つ設定 ⇒計6キーワードでの対策が可能になる!
上記のような新たな展開ができるため、複数の検索キーワードで自院運営サイトを上位表示させたい場合に有効です。
サテライトサイトの種類も大きく変化
従来はサテライトサイトというと、インプラント治療に注力している歯科医院であれば「インプラントサイト」、ハイブリッドクラウンやブリッジといった自費での補綴治療を増やしていきたいとなれば「補綴治療専門サイト」など、1つの歯科治療に特化したサテライトサイトを医院サイトとは別で作る場合が殆どでした。
現在はもっと幅広く患者さんの相談やお悩みへ答える「歯科治療相談サイト」、又は専門知識を提供する「歯科知識サイト」の形式が増えています。その理由は、新医療広告ガイドラインの施工に伴う広告規制・薬事法に関係し、患者さんが求める知識を提供するといった形式のサイトの方が”限定解除 要件を満たしやすい”からです。
こちらの限定解除要件を満たすことによって、通常ホームページ上では掲載不可な「術前・術後の症例写真の掲載ができる」といった大きな利点があります。限定解除には、具体的な連絡先や詳細な診療内容/その診療のリスクの他、明確な治療費用、治療期間の目安といった情報を掲載する必要がありますが、医療機関のwebサイト上でうたえる内容が増えるのは大きいと言えます。
知識提供型のサイトとしては、歯科治療相談室サイト、お口のお悩み相談室、お子様の歯並び相談サイトといったものが挙げられます。その歯科医院の治療内容/PRにフォーカスしたサイトではなく、あくまでも患者さんのお悩みに応える、歯科医療知識を知ってもらうor学んでもらうといったコンセプトになります。そのため、具体的な治療前・治療後の写真や具体的な症例紹介も積極的に掲載することができます。
また歯科以外の医療機関の場合、知識提供型サテライトサイトとしてレーシック治療相談サイト、内視鏡検査相談専門サイト、うつ病治療専門ホームページ等があります。
歯科医院HPもサテライトサイトも広告規制に触れないこと
従来はその医院の特徴や来院している患者さんの症例・お声などをバンバンHP上へ掲載し、更新追加/情報開示をしていくことが重要とされていました。
しかし、現在はネット上の誤解を招く広告表現/虚偽広告や薬事法に大きく違反しているランディングページ等が量産され、トラブルが増えています。そして医療広告ガイドラインに違反した場合は罰則があり、特に虚偽の広告を行った際は懲役または罰金といった重い処罰のリスクもあるので注意が必要です。
そのため、現在は医院サイトもサテライトサイトも”いかに広告規制、薬事法にふれることなく適正に運用できるか”に焦点が当てられています。
先を見据えてサイト評価を高めておくことが重要
歯科医院/医療機関だけでなく、製造業や建設業でもサテライトサイト制作のニーズが高まっています。リフォーム会社では会社サイトとは別に5つのサイト制作を行ったり、1企業で18のホームページを運用しているクライアントもあります。
webサイトをインターネット上の営業マンと考えると、1人よりも勿論2人の方が新規売上は向上します。そして、通常のホームページ同様、サテライトHPも先を見据えて予め育てておく=サイト評価を高めておかなければなりません。
「来月・再来月にでも、もっと売上をのばしたい!」「すぐに集客/集患へ繋がるホームページをアップしたい」と考えても、通常まずサイト制作に2ヵ月かかり、そして一般公開後、リスティング広告を出稿したり、定期的な更新/SEO対策を行って上位ランクを果たすため、さらに時間を要します。
なので、サテライトサイトを作ってすぐに新規集客へと繋がるわけではないので、前もって制作を行い、早い内から少しずつサイト評価を高めておくことが大切です。これによって望む成果を、望むタイミングで得ることができます。
サテライトサイトを設ける際の注意点
こちらは歯科医院/医療機関、それ以外の業種でも同様ですが、メインホームページとは別にサテライトサイトを制作する際の注意点として「労力の分散」があります。
どういうことかと言うと、これまで1ホームページだけの運営だったのが、専門サイトを別に設けることで、運営更新をしなければならないサイト数が増えます。
そのため業務が多忙になり、メインサイトの更新頻度が落ちたり、これまでがっつりと1サイトに対するコンテンツ追加や更新、改善を行ってきたのが疎かになってしまうことがあります。
どうしても新たにホームページを設けると、従来あったサイトよりも新サイトに対するテコ入れへ注力をしてしまいます。
本サイトもサテライトサイトも原則「定期的に、適正に更新を行うこと」がとても重要です。できるだけメインホームページも特化型ホームページも、長く更新が滞ることなく、継続的にアップデートすることを意識しなければなりません。
サテライトサイト用のweb担当を新たに立てるのがお勧め
特に医院サイトとは別に2つ以上の別ホームページがある場合、サテライトサイトの更新運用担当として、新たにweb担当者を設けた方が良いでしょう。
例えば、医院サイトは歯科衛生士さんや受付スタッフさんが担当し更新してもらい、新たな専門サイトは院長が継続的に新たな掲載内容を練るといった運用方法です。またはインプラントサイトはAのスタッフさんが担当、審美歯科サイトはBのスタッフさんが担当といったように予め明確に担当を決め、それぞれのweb担当者が責任を持って更新を行うとうまく運用することができます。
【今回の記事の執筆者】
株式会社エグゼクティブクリエイション
代表取締役:稲垣恵介
1981年2月生まれ。名古屋にて学生時代の殆どを過ごす。幼少期より絵が好きで学生時代 美術部で、毎月のように美術コンクールで表彰されていたのが自慢。
大学は父の影響で「PCやプログラミングについて学びたい」と当時数少なかったIT系の学部へ入りPCそしてインターネットの基礎知識を学ぶ。
大学を卒業後、IT系上場企業へ入社。名古屋にて営業/カスタマーサポート職を経験しマネージャーへと昇格。その後、東京本社で副部長へ昇格。名古屋支店のMGRも兼任し、2年間 毎週東京本社と名古屋とを往復。そして全国300名以上の医療事業部 部長職へと昇格、組織運営を行う。予算策定からメディア広告の立案まで多様な知識を得る。
2010年 大手企業のWEB制作を中心に行っていた同級生のクリエイターと共に、東京台東区浅草橋でエグゼクティブクリエイションを設立。
「業界TOPクラスのSEO対策」と「最終成果を重視したweb制作サービス」を主軸に、2,300社以上のホームページを手がける。Web制作/WEB集客のプロフェッショナル。
得意なこと:WEBデザイン/SEO対策/PCサポート 苦手なこと:睡眠不足
一言:WEB集客の駆け込み寺でありたい
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歯科医院様でサテライトサイト制作を
ご検討中であれば、是非ご相談ください
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