今回は「運営webサイトのSSLが何らかの要因で外れてしまった！」「検索エンジンからSSL化されていないと判断されてしまった」場合の改善策について掲載いたします。
先日、9月半ばにGoogle検索結果の弊社URLがhttpsからhttpになっていることに気がつきました。そして検索結果からサイトへとアクセスすると、TOPページがSSL対応になっていたり、いなかったりの状態になっていました。検索をするキーワードの検索結果、アクセスルート？によってもSSL化の判断であったり、「保護されていない通信」となっていたりと困った状態が続きました。
要因が暫く分からず「下層ページは全ページSSLになっており、TOPページのみSSL通信になっていたり/いなかったり」とあまり見ないトラブルです。そのため、TOPページ表示速度の改善のためにBlog新着表示数を減らしたり、不要なスクリプトを削ったり、画像を圧縮したり、サーバ移行を行う等、改善へ向け大規模な取り組みを行いました。その結果、最終的に無事、全ページSSL化へ戻すことができました。
インターネットで調べてみると、同様のトラブルでお困りのwebマスターさんが案外多くいらっしゃいましたので、今回弊社が改善へ向け行った対応策をご紹介します。同業のweb制作会社さんで、「何故かクライアントのHPが全ページSSL化されない…」といったお悩みがありましたら、こちらを一度お試しいただければと思います。
全ページSSL化でなくなってしまった場合の対応策
コーポレートサイトの常時SSL化は2年ほど前に行い、長く全く問題のない状態で「全ページSSL化」されていました。
最初に「Google検索結果上の記載URLがhttpに変わっている」ことに気がつきました。そして何故かこれまで、PCで検索した際はPC版のホームページが表示され、スマートフォン端末で検索をした際はスマホ版サイトが表示されていましたが、今回のトラブルのタイミングでPC版検索結果で”何故かスマホ版ページも、別にindex”されるようになっていました。
元々、当サイトはブログコンテンツを含め1,000ページ以上あり、諸々の事情で完全レスポンシブではありません。メインコンテンツはスマホ用ページで、ブログはレスポンシブといった特殊な形態を取っているのも要因の一つであったのかもしれません。
ただ2年近く常時SSLの状態だったので「今回なぜ急遽SSLが外れてしまったのか？」「TOPページのみが外れ、SSLになっている場合となっていない場合がある」のが謎でした。もちろん常時SSL化を行ってから新たに追加したコンテンツの確認も細かく行いましたが、特に問題はありませんでした。
具体的な取り組み/対応策
1,000ページ以上ある各コンテンツの見直し・確認を行うと共に一から要因を探っていきました。webマスター向けのGoogleフォーラムにも投稿し、複数のプロフェッショナルの方からご意見もいただきながら、対処していきました。
ホームページ各ページとスマホ各ページからの適切なリダイレクト面を確認、正規URLは「https://www」のため、他の「http://」「http://www」「https://」からのhtアクセス面も念のため確認しました。htアクセスの書き直し等も行いました。またMovable Typeでアップロードした画像のアドレスがhttp…になっていないか？も再度見直しました。
上記面は問題がなかったので、フォーラムからご指摘のあった「TOPページの表示速度面」を改善すべく動きました。クリイターブログ・スタッフブログの新着表示記事がそれぞれ20だったのを、7つまで減らした上、不要スクリプトも削りました。さらに掲載画像でファイルサイズが重かったものも圧縮をかけました。
その後、外部被リンク面の見直しとして、自社運営サイト/登録ポータルからのリンクも可能なかぎり「https://www」へ変更を行いました。
それでも改善がみられなかったので、最後に大掛かりではありますがサーバ移行を行いました。これまで大型マネージドサーバへコーポレートサイトと他の複数のサイトが入っていましたが、今回コーポレートサイト用に別で単体サーバを用意し、HPデータを入れました。
サーバー移行を行うということは、メールサーバも変更となるため、PCやタブレット等の設定変更も行うことになりました。既存サーバから現データをローカルへコピーしますが、約9年の運営データなのでダウンロード/バックアップに時間を要しました。サーバ移行後は、Googleサーチコンソールから巡回依頼を出し、無事「https://www」のURLがindexされました。
そして最終的なサーバ移行の3日後あたりから、無事TOPページがSSL対応に変わり、常時SSL化状態へ戻りました。最初の内は一つ一つ要因を探りながら、対応を行っていましたが、半月の間にあれやこれやと対策を行っても変化がなかったため、最後は上記複数の対応策を一度にトライして改善をされました。
そのため、どの対応策が効いたのか？何が要因であったか？が明確にならず申し訳ありませんが、上記取り組みを進めた結果、改善したのは間違いありません。
TOPページ・下層ページ共にSSLへ変わってから、半月ほど経過をしましたが変わらず「https://www」の状態となっています。最後に行ったサーバ移行が効果的で、解決をした可能性もありますが、サーバ環境面の改善となると専門のエンジニアでないと解決が困難なため、まずはSSL非対応ページのスクリプト/htアクセス面の見直しや外部リソースに対する接続面、表示速度面の改善から行うのが有効と考えます。
今後も他運営サイト/ポータルサイト等の常時SSL化を進めていくため、今回の取り組みを活かしたいと思います。また新たな発見がありましたらご紹介します。
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