さて、今回はややサブカル寄りなお話となりますが、「Youtuber」という単語はここ最近、すっかり定着をした感があります。
HIKAKIN氏やはじめしゃちょー氏など、本来Youtubeをホームとして活動している方がテレビにも露出するパターンが目立ち、普段積極的に動画を見ない方でもそういった発信をしている方の認知度は大きく上がったのではないでしょうか。
そんな中、ここ数ヶ月の間に「バーチャルYoutuber」という単語がインターネット上で話題になっています。
「バーチャルYoutuber」とは一体…?
居そうで居なかった「架空のYoutuber」
「バーチャルYoutuber」を簡単に言うと「Youtuberとして活動する架空のキャラクター・人物」というものになります。
とは言っても、「アニメキャラがアニメの中でYoutuberをしている」のではなく、Youtubeへ実際に本人名義で動画を上げ続けているのが特徴です。
中にはスーパーAIを自称してみたり、自分が3Dモデリングの架空の人物だと認識していたりと様々なキャラ付けがされていますが、基本的には、「3Dのキャラクターに動きをつけた動画に声を当てたもの」という体裁の動画が投稿されます。
一周回って匿名に戻ってきた文化
これまでのYoutuberの方というのは「実名で」「顔を出して」「何かしらのパフォーマンスをする」というのが特徴でした。
これは、今までのインターネット文化である「匿名で」「顔を出さず」「必要以上に相手のプライバシーを詮索しない」と真っ向から反対となる内容で、FacebookやInstagramあたりの「プライバシーと紐付きやすいネットワークサービス」の文脈で登場した文化といえます。
そのため、元々のネット文化に馴染んでいる層からはYoutuber自体があまり注目を浴びてはいなかったのですが、ここに来て「匿名性を保持したYoutuber」という新しいタイプの動画投稿者が現れたわけです。
もともと2016年から存在はしていたようなのですが、昨年11月辺りから一気に知名度を伸ばし、現状では架空の人物ならではの言動で大きく注目を集めています。
意外と違和感がないのがポイント
実際の動画では何をやっているのかというと、もちろん架空の人物ですので実在するものに干渉は出来ません。
よく一般的なYoutuberがやっているような「コンビニで○○してみた!」とか「最近人気の○○を頑張って買ってきた!」のようなタイプの動画はそもそも出来ないというわけです。
そのため主に、テレビゲームやPCゲームのプレイ実況や小話、または架空の空間でも実現可能な内容を投稿しています。
キャラによっては、自分が架空の人物であることを利用し、VR空間で他のプレイヤーに対して「街角インタビュー」を試みたり、見た目と全く合わない声質で喋ったりなど、独自の切り口で逆に現実の人間では難しいコンテンツを展開するキャラクターも存在します。
その割にYoutuberというコンテンツとしては余り違和感がありません。
むしろ架空の人物が喋っているというフィルタのお陰で、実在の人物より全体的にマイルドな印象すらあります。恐らく、架空の人物であっても「エンターテイナー」であることに変わりはなく、楽しむことに集中できるからかもしれません。
強烈な個性を発揮するキャラたち
さて、上で「マイルドな印象がある」と書きましたが、その印象を持ってなお強烈な個性を発揮している「四天王」とでも言うべきバーチャルYoutuberが存在します。
簡単に紹介したいと思います。これであなたも流行に乗り遅れない…かもしれません。
キズナアイ
現状確認されている中では最も古いバーチャルYoutuberです。
というより「バーチャルYoutuber」という単語を最初に言いだしたのが彼女のようです。
自称「インテリジェントなスーパーAI」で、最近ハマっているのは欅坂46と乃木坂46。
海外からの認知度も高く、投稿動画は実に18ヶ国語に翻訳されているという、そこらの実在人物より遥かにパワーを持ってしまった状態です。
いつも撮影を行っている真っ白な空間から出られないのが悩みとか。
ミライアカリ
昨年10月から活動を始めたキャラクターです。
キズナアイがエンターテイナーならこっちはちょっと毒のあるアイドルといった感じです。
VR空間での宣伝活動を行ってみたり、意外とチャレンジャー精神旺盛だったりと、駆け出しの芸能人のような体当たり感が持ち味です。
ちなみに、キャラクターデザインは初音ミクをデザインした方です。
電脳少女YouTuberシロ
実質上は2番めに活動を始めていたのですが、最近のブームまで不自然なくらいに話題に上らなかったのが彼女です。
癒し系の声質で、喋るペースもとてもゆっくりの端から端までゆるいキャラ…のはずなのですが、ゲーム実況で選ぶゲームがことごとく化物やゾンビを倒したり、銃やナイフで相手プレイヤーを倒すのが目的のものばかりで、ゆるい雰囲気のまま殺伐とした言動を繰り返すため「戦闘用ゆるふわAI」などと呼ばれることもしばしば…
また、やっているゲームがゲームなのでよく叫びます。ギャップが好きな方は合うと思います。
輝夜月(カグヤルナ)
この4人の中では昨年12月からと最も活動開始が遅い…のですが、今おそらく一番勢いがあるのが彼女です。
なぜかというと、動画を見ていただくとなんとなく察していただけると思います。
終始テンションが異常に高く、声質が某ハムスターにそっくりなため
「撮影前に絶対飲酒してる」
「アルコール飲料の擬人化」
「某ハムスターを見るたびに笑うようになってしまった」
「アルコール飲料の擬人化」
「某ハムスターを見るたびに笑うようになってしまった」
などなど、様々な評価や呼ばれ方をされています。
そして、たった一ヶ月でチャンネル登録人数が20万人を突破してしまいました…。WEB拡散の勢いって恐ろしい。
されど、現状で一般人の追従はまだまだ先?
昨年末を境に、一気に人数と知名度が膨れ上がったバーチャルYoutuber。
しかし、現状ではまだまだ敷居は高く、一般の方がこれを真似するには莫大な期間とお金と勉強が必要になります…。特に、企業としてこういった形のコンテンツを宣伝に利用する事自体に未知数の要素が多く、お手軽に使えるようになるのはもっと先の話になりそうです。
とはいえ、技術の革新は日進月歩、今ある技術を適切にキチンと使っていき、時代に取り残されない努力をすることで次に繋がっていくのは間違いありません。
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【今回の記事の執筆者】
株式会社エグゼクティブクリエイション
取締役 兼 WEB制作部責任者
WEBデザイナー/マークアップエンジニア:太田
「どんな事でも絶対に役に立たないことはない」が持論のデザイナー兼コーダー。1980年6月生まれ。東京在住だがソウルは名古屋民。
学生時代から旺盛な好奇心で、人一倍様々な技術や知識に触れる。それによって人一倍の挫折と人一倍の立ち直りを繰り返す。その結果、積み上げ続けた横方向に広い知識と経験で、ホームページ制作(デザイン/コーディング/ライティング/SEO)と印刷関連の知識を併せ持つ、制作部最強の何でも屋として君臨。web制作のプロフェッショナル。ある意味努力の人。弱点は頑張ってる割に伸びが悪い画力。
とにかくどんなくだらない事でも、目や耳に入ったものは極力覚えておこうとする情報社会の大食いチャレンジャー。「それ何の役に立つの?」と聞かれても、「さあ?でも知ってないと絶対に役に立たないよ」と返すのが基本スタンス。
得意なこと:ルーチンワークの効率化
嫌いなこと:ルーチンワーク(だから効率化にうるさい)
一言:知らないことは機会を逃すことと同じ
嫌いなこと:ルーチンワーク(だから効率化にうるさい)
一言:知らないことは機会を逃すことと同じ
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