先日、当ブログで「配色と色が持つ印象」について記事を書きましたが、今回はそれにつながるお話として「写真の色調」について記事を書きたいと思います。
最近のスマートフォンは、ほとんどの機種に標準装備として「画像の編集」ができるアプリがインストールされています。その中には色調を補正できるものも多くあります。
SNSやLINEなどに投稿する時に、なんとなくでそれっぽく色調を変えて投稿されている方も居るのではないでしょうか?このあたりの色調が持つイメージについて、簡単に解説をいたします。
同じ写真でもこんなに印象が違う、色調の重要性
以前の記事でも触れましたが、色というものは、それ自体に与える印象があります。
あまり考えずに配色をすると宣伝として失敗してしまったり、どこか中途半端でだったり、似合わなかったり、あるいは見当違いに見えたりと、悪い印象を与えてしまいます。
そのため、「何を」「どんな相手に」アピールしたいか?ということをよく考え、適切に色選びをすることが大事です。
そのため、「何を」「どんな相手に」アピールしたいか?ということをよく考え、適切に色選びをすることが大事です。
逆に言えば、モチーフが同じでも、色調を変えるだけで印象を大きく変えることができるということでもあります。これを踏まえると、少ない素材写真でもそれっぽい見せ方をすることが可能になります。
さて、ここに一枚の写真があります。某所で撮影したパスタの画像です。
この一枚を使って、色々印象を変えてみたいと思います。
コントラスト高めで鮮やかな暖色は食べ物を美味しそうに見せます
食べ物を美味しそうに見せるには、もともと青系のものでない限り赤系に色調を寄せて彩度(鮮やかさ)を強めにしてあげるとそれらしく見えます。
スマートフォンでも名称こそ色々ありますが、この色調に対応した編集項目はだいたいカバーしています。
普段InstagramやFacebook、Twitterなどをスマートフォンから頻繁に利用している方は、いわゆる「飯テロ行為」などをする時にこの点に気をつけると、より効果を高めることができます!
コツは、本来白いものや場所が写真の中でも白く見えるようにした上で、鮮やかにすることです。
例外として、本来は青い食べ物というものはあまり食欲を刺激しないのですが、涼しさのイメージを優先する商品は青系の色をしています(ソーダアイスや口臭ケア商品などがわかりやすいです)
こういった商品も鮮やかな方が見栄えがします。
ただし、やりすぎると目に痛かったり、チープなお菓子に見えてしまうので、自然な範囲にとどめておくことをお勧めします。
セピアトーンは古さやクラシカルな印象を与えます
全体に茶系・ベージュ系の色に統一したセピアトーンの画像は、クラシックで古めかしい雰囲気を出すことが出来ます。
アンティークショップの色調や、ゲームでファンタジー要素の強い作品に使われることが多い色調といえばピンとくるかもしれません。こちらも、スマートフォンの編集ソフトでは比較的定番の機能として搭載されています。
ものによってはノイズのような汚れを追加してさらに古く見せてくれるようなものもあります。
実生活で使うことはあまりないトーンですが、業種や売りたい物によっては、必須になる補正の方法です。
赤紫~青紫は女性向けのガーリッシュな見た目になります
赤と青の中間、紫系の色味をつけると、若い女性に対して可愛さで押していく、「ガーリッシュ」な印象をもたせることが出来ます。
言うところの「女子力」を感じる色合いの一つです。何にでも使えるわけではありませんが、洋菓子や森林浴の写真など、女性に似合いそうなモチーフに対して気持ち程度にうっすら色を付けると、とてもそれっぽく見えます。
あまり濃い色をつけると、びっくりするほど見た目が悪くなりますので注意が必要です。
黄色~緑~水色は同じく女性向けですが、ナチュラルな印象を与えます
黄色系や緑系、もしくは水色のトーンは、自然物に多い色です。そのため、ナチュラル系の印象をもたせることができます。
女性には森ガール、もしくは「Earth Music & Ecology」っぽい雰囲気と言えば伝わるでしょうか。
比較的柔らかい感じになるのも特徴で、女性に「優しさ」や「自分らしさ」を演出したい場合には特に有効です。
もともと自然物を取り扱っている写真や画像の場合は、鮮やかさを意識することでよりクリアで気持ちのいい雰囲気を出すことができます。
ただし、一口に女性向けと言っても上記のように幅がありますので、ターゲットを明確にすることが重要です。
暗めの薄緑~モノクロは印刷物のような雰囲気を演出します
グレートーンや、よく見ると分かる程度の暗い緑は、新聞紙や雑誌の紙面を連想させます。
そのため、紙の上に書かれたもの、印刷されたものという雰囲気を出すために有効な色調です。
この画像のように、英文を軽く添えると更にそれらしさが出ます。
身の回りの色は、つけるべくしてつけられています
上記に挙げたものは、ほんの一例です。色の統一感を出すだけで、「こう見せたい」という自分の希望に対してある程度のコントロールができるようになります。そして、気の利いた文章やキャッチフレーズを合わせることで、さらにその効果は高くなります。
多少の慣れは必要ですが、ある程度覚えておくと、誰かにデザインなどをお願いするときにも意思を伝えやすくなります。
エグゼクティブクリエイションでも、勿論こういったデザインの相談を随時お請けしています。
こんな雰囲気にしたい、こういったサイトにするにはどうするのが良いか?、といったお話をぜひお寄せください。
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