ブラウザのシェアって最近あまり聞かなくなった気が…
今回は、ここ1年の「ブラウザのシェアの推移」についてご紹介をします。
一昔前はPCを購入した際、InternetExplorer(IE)が最初から入っている上、まだまだ利用者の間で「ブラウザ」というものについての理解が乏しかったこともあり、ほぼ「IE1強」とでも言うべき時代が長く続いていました。
要は、ざっくりと言ってしまえば「Yahooが開ければよく、他は何があるかよく分からない」といった方がそれだけ多かったとも言えます。
しかし、Opera、Firefox、Chrome等ブラウザがが登場し、ヨーロッパではIEが競争法違反で提訴されるなど激しい攻防が起き、そのバランスは少しずつ、確実に崩れていきました。
最終的に和解に向かいましたが、この時期辺りから大きくIEはシェアを落としていくことになりました。また、スマートフォン市場はAndroidとiPhoneによって席捲されたため、こちらでもIEの存在感は薄くなっていきました。
実のところブラウザシェアというものは、言ってしまえばサービスの提供側こそが必要としている情報でした。なぜなら、昔のブラウザはそれぞれの対応・非対応の機能があまりにもバラけており、「どのブラウザの利用者までをカバーするか?」という意思決定に関して非常に重要であったからです。
それが、だんだん「対応範囲」ではなく、「独自追加機能の優秀さ」によって差別化が図られるようになり、基本的な機能はほぼ同一となった結果、システムエンジニアや古いシステムを敢えて維持しなければならない官公庁や自治体のシステム運用等を除き、致命的な問題が起きにくくなりました。
そういった流れもあり、昔ほどの需要はなくなり、話題としてもフェードアウトしがちになっていきました。
…そして現在
現在一定以上のシェアを持つブラウザは、IE、Edge、Chrome、Firefox、Safariが挙げられます。
結論から言いますと、現在のシェアは「Chrome1強時代」です。
去年の初夏を境に、Chromeのシェアは全バージョンの合計が50%を超えています。そして、そこからも増加を続け、2017年4月現在では凄まじいことに65%近くまで増えているのです。
IEのシェアはというと、上位互換のように登場したEdgeと合わせても12%程度にとどまっています。やはり、手元にスマートフォンがある以上、全体で見るとIEのシェアは落ちているようです。
iPhoneはどうなった?
そして、恐らく疑問に思った方もいると思います。
「iPhoneが大人気で、周りも結構な人数が持っている。そしてiPhoneにはSafariが標準で搭載されているのになぜそうなる?」と。
実は、日本はスマートフォン市場において非常に特殊な地域です。
日本におけるiPhoneのシェアはなんと、60%をゆうに超えており、メーカーもバラバラのAndroidと比較すると「皆iPhoneばかり持っている!流行っているんだ!」という印象が強いのですが、世界シェアで言うと実はAndroidが80%を占めています。
Androidはやはり基本的にはChromeがメインとして利用されがちで、結果としてはある意味順当なブラウザシェアと言えます。
今後のブラウザは…
現状のブラウザシェアは、ほぼOSとセット扱いになっているものがそのままシェアの比率になっているような状態です。恐らく、これはしばらく続くかと思います。なぜなら、現状で「他よりも大きく性能がよい」と言えるブラウザが無いからです。
激しい競争が繰り広げられた結果、優秀なブラウザは増えたのですが、それだけに性能は拮抗しており、正直な所、現状でどれを使うかという点については「好みの問題」がほぼ全てではないかと考えています。
今後、革新的な端末やPCが登場した場合は、もしかしたらまた大きくシェアが変わるのかもしれません。ホームページのあり方というものも、その時には大きく変わるのかもしれません。
私もいちwebクリエイターとして、これからもしっかりと情勢を観察したいと思います。
---------------------------------------------------------------
Web制作を行うなら、
エグゼクティブクリエイションへ!
---------------------------------------------------------------
◇サイト作成・運営についての
お問い合わせやご相談はこちら
TEL: 03-5839-2512
FAX: 03-5839-2513
≫ホームページ制作 東京 エグゼクティブクリエイション