ホームページを制作し、検索結果の上位へ表示させようと対策を行う際、そのやり方によってはGoogleからペナルティを受け、逆に大きく順位が低下したり、場合によっては検索結果に全く表示されなくなるリスクもあります。
これはGoogleが出しているウェブマスター向けの品質に関するガイドラインへ違反した時にペナルティを受けます。そして、このGoogleからのペナルティには手動ペナルティと自動ペナルティの2種類があります。
これはGoogleが出しているウェブマスター向けの品質に関するガイドラインへ違反した時にペナルティを受けます。そして、このGoogleからのペナルティには手動ペナルティと自動ペナルティの2種類があります。
今回のブログ記事では「この2つのペナルティに関する詳細」と「もしペナルティを受けてしまった場合の解除ポイント」について掲載をします。
また現在 ホームページへの検索対策として、多様な施策を行っている方も今後ペナルティを受けることのないよう是非ご覧いただければと思います。
【記事の更新日】2020年8月27日(木)21:00
どういった内容がGoogleからのペナルティとなるのか?
Googleからのペナルティは上記記載をしました、サイト運営者向けの品質ガイドラインへ違反する行為として複数あります。具体的な内容例として、下記が挙げられます。
・ホームページ内コンテンツに直接関連の無い、検索キーワードの詰め込み
・不正に制作された、オリジナル内容の無いコピーサイト(ミラーサイトなど)
・機械的に自動生成されたページコンテンツ
・ページランクを高める目的で設置されたリンクプログラム
・不正なリダイレクト、リンク
・ページ内の隠しリンクや隠しTEXTの設置
・ウィルスやフィッシング等、悪意のある動作を伴うページ制作 等々
こういった、ユーザーやGoogleをあざむくような行為は「違反対象」となります。
また悪意がなく、知らず知らずのうちにガイドラインへ違反してしまうこともあるため、どういった内容が違反となるか?を予め知っておく必要があります。
2種類のGoogleからのペナルティについて
Googleからのペナルティは「手動ペナルティ」「自動ペナルティ」の2種類があり、「手動ペナルティ」はGoogleに在籍している人間がホームページを見て、直接手動でなされるペナルティです。
「自動ペナルティ」はGoogleのアルゴリズムにより、機械的にオートマティックになされるペナルティとなります。
手動ペナルティを確認するのは簡単です。これまでに当ブログで何度か紹介してきました無料利用可能な「Google Search Consol」(旧ウェブマスターツール)の管理画面にガイドライン違反に関するメッセージが来ていないか?を確認します。
また管理画面項目「セキュリティと手動による対策」-「手動による対策」項目も確認をしましょう。違反している場合はその旨、こちらへ表示をされます。
しかし自動ペナルティは手動のようにGoogleからメッセージが届くわけではないので、自身で注意深く確認する必要があります。
「ある日突然、検索順位が大幅に落ちた!」「サイト名やメインキーワードで検索しても、表示されなくなったor検索結果の下位ページをたどらないと見つからない」「特定の検索キーワードの順位が一気に低下した!」など、このような場合、自動ペナルティを受けている可能性があります。
Googleからのペナルティ解除のポイント
手動ペナルティは、公表されている「ウェブマスター向けの品質に関するガイドライン」を確認し、該当内容について一つ一つサイトの改善を行います。
サイトへの修正を行うことで、時間が過ぎると自動的に解除されますが、修正から約1ヵ月程度かかります(場合によってはそれ以上)。もっと早期に解除したい場合は「Google Search Consol」の管理画面内「手動による対策」項目より、申請を行うことができます。
手動ペナルティの確認・解除は比較的容易に可能ですが、問題はアルゴリズムによって行われる自動ペナルティです。
自動ペナルティの解除も、前提として品質に関するガイドラインに違反する内容を改善することが大切ですが、適正に修正を行ったものの、なかなか順位が戻らないといった相談をよくいただきます。
この「自動ペナルティの解除方法」に関しましては、明確な解除方法がないため、手動以上に多岐にわたるチェックと改善を行わなければなりません。
・Googleのウェブマスター向け品質ガイドラインに違反し、制作されたホームページは大幅に検索順位が低下する可能性がある。
ペナルティ解除をするために改善すべき内容
こちらの項目では「ペナルティ解除のため、確認/改善をした方が良い項目」について詳しく記載します。(ウェブマスター向け品質に関するガイドライン内に記載されている内容は省いています)
※この改善を行うことで、必ずペナルティが解除されるわけではありません。また対策を行う業者の見解により異なる場合もあります。
・HTML内、Windowsタイトルやdescriptionへ特定キーワードが多用されていないか?
検索エンジン最適化(SEO)上、HTML内のWindowsタイトルはとても重要ですが、こちらへ上位表示させたいキーワードをいくつも入れていないでしょうか?
できればメインキーワードは1つのみ入れるようにしましょう。過剰な詰め込みとして判断されるリスクがあり、検索優位性が落ちてしまう可能性があるので注意しましょう。
また、検索結果上に表示されるdescriptionも同様にキーワードをぎっしり詰め込んだり、メインキーワードを何度も入れているサイトを見かけますが、こちらもWindowsタイトル同様、スパム行為として判断されないよう注意すべきです。
サイト内容と全く関係のないキーワード設定やdescription設定もユーザーをあざむく行為として判断されかねないので、行わないようにしましょう。
・ALT内へ同じキーワードを入れ過ぎていないか?
画像に対し「ALT属性」として、キーワードを設定するのは検索優位性があると言われていますが、メインキーワードで上位表示させる目的で掲載画像と全く関係のないキーワードを入れているケースがあります。こちらもスパムとして判断されるリスクがあるので見直しましょう。
同様にアンカーテキスト内へのキーワードの詰め込みもマイナス判定を受ける可能性があるため、十分注意しなければなりません。
・ページ内TEXTと検索ワードのバランスを確認。全文字数に対し、キーワードが多すぎないか?
ページ内のTEXTとキーワードとのボリュームバランスも重要です。全TEXTに対し、検索キーワードの割合が多すぎる場合、キーワード出現数を減らした方が良いと考えます。
メインキーワードに関連するコンテンツ作りは大切ですが、コンテンツ作りがメインではなく、SEOを目的としたページ作りになってしまっているケースがあります。
掲載文章内へ必要以上に検索キーワードを入れ込み、上位表示を狙うのはNGとされています。また無理やりキーワードを入れているため、日本語が不自然になっているのも見かけますが、あくまでもキーワードは自然に入るべきです。
・内容の薄いページはないか?極端に内容の少ないページはないか?
SEOを意識した新規コンテンツは必要ですが、無理に新たなページを設けたことで、ページ数は多いものの全体的に内容が薄いwebサイトがあります。内容が薄い又はボリュームが少ないページの量産は、むしろ検索上マイナスとなります。
低品質なページは量産でなくとも、サイト全体の価値を低下させる可能性があるので、そもそもページ自体を削除するか、内容を大きく差し替えるのが有効です。
低品質なページは量産でなくとも、サイト全体の価値を低下させる可能性があるので、そもそもページ自体を削除するか、内容を大きく差し替えるのが有効です。
他にも「動画や画像が並んでいるのみで、TEXTが殆どないページ」も注意しましょう。例として「ギャラリー」や「風景ページ」「事例ページ」等が該当しますが、できれば画像下へ解説TEXTやコメントを追加し、画像のみのページと判断されないよう改善をした方が良いでしょう。
・オリジナルの内容が少なくないか?
各ページのコンテンツボリュームは多いものの、その内容の殆どが他サイトからの流用や書籍の内容をコピーしている場合、ネットユーザーにとっての価値は低めで、場合によってはGoogleからマイナス判断を受け、順位低下の要因になります。
一部コンテンツのみがオリジナルで、あとは他サイトからのコピーも勿論マイナスとなります。基本的にホームページへ掲載をする内容は、オリジナルであるべきです。機械的に自動生成されたページも同様です。
・薬事法や景品表示法にふれる内容はないか?
こちらは一般的なネット広告/インターネット表示をする際、最も基本的な事柄ではありますが、法令に違反するサイトはネットユーザーにとってマイナスなため、定期的にチェックを行うべきです。
・タイトル、リンクの飛び先は合っているか?
「Windowsタイトル、descriptionの設定」項目でも近い内容を述べましたが、検索結果上からwebサイトへのリンクではなく、サイト内から他下層ページへのリンクが適正に設定されているか?も大切です。
検索キーワードの入れ込みを重視したことにより、飛び先の内容とマッチしないリンク名になっているケースがあります。リンク先の内容に合ったコンテンツ名/リンク表示を設定しなければなりません。
またブログやコラム記事で、特に注意が必要な「タイトル重複」も気を付けましょう。
ホームページ内で、同一もしくは近いタイトル記事が複数ある場合、こちらもマイナス判定を受けるリスクがあります。そのため、記事タイトルの設定について、以前書いた記事と重複はないか?よく確認をすべきです。
・不適切な外部リンクを受けていないか?不正なサイトへリンクを張っていないか?
Googleからペナルティを受けているサイト、スパムサイトとして判断されている所からの被リンクはマイナスです。
Google Search Consolを活用したり、またはネットで少し探すと被リンクをチェックできる無料ツールもあるため、これらを使用しマイナス判断されかねないサイトからの被リンクはないか?確認しましょう。
以前は業者へ費用を払い、運営サイトへ多くのリンクを張ってもらうことで、順位が上昇した時期もありますが、現在は逆にこういった業者から有料で買ったリンクが要因で大幅に順位が下がってしまうことがあります。
その場合、リンクを張った業者との契約を解除するか、リンクを張った業者へ依頼しリンクの削除依頼をすることが必要です。
また「相互リンク」として、業種やジャンルが全く異なるサイトとリンクを張り合うSEOも一時流行っていましたが、今ではマイナス判断をされる可能性があるので見直しましょう。低品質なリンクはできるだけ省くことが大切です。
同様に運営サイトから外部サイトへの発リンクも一つ一つ確認し、「不適切なサイトへリンクを張っていないか?」チェックをすべきです。
・サイト構造は適正か?
こちらはスパムとして判断される可能性は低いものの、確認した方が良い内容です。
TOPページから第一階層、第二階層へと適正なツリー構造になっているか?リンクはおかしくなっていないか?を確認しましょう。同様にリンク切れについても確認の上、対処すべきです。
また特定の1ページ(検索上位へ出したいページ)のみへリンクが集まるのも避けるべきでしょう。こういった特定のページへリンクが集中し過ぎるのは、検索エンジンから不自然なリンクとして判断されて順位が低下する可能性があります。
特定のページへ誘導するための不自然なバナー、ページ構成も行わないようにしましょう。
様々な修正を行っても、ペナルティが解除されない場合は?
上記Googleの品質に関するガイドラインへ反する内容やペナルティを受けそうな内容を色々改善しても、状況が変わらない場合は大幅にサイトの見直し・変更をかける必要があります。
ドメイン自体を変更するのも対処方法の一つです。ペナルティを受けてしまったドメインとは別で、新たなドメインを取得し、ホームページデータをアップロードしますが、その際にできればサイト内容も大幅に変える/作り直した方が有効です。
また新しいドメインを取った際はコピーサイトとして判断されないよう、古いドメイン/古いホームページデータは削除しましょう。
ドメインを変えて新規サイトとして運用していても、ホームページデータ内で気が付かずに違反している内容があった場合、新ドメインでもペナルティを受けてしまう可能性があります。このようなリスクを防ぐため、できればデータ自体も一から作り直すのをお勧めします。作り直す時に少しでもペナルティを受けそうな内容がある場合、それらは完全に省き制作を行いましょう。
では、そもそもペナルティリスクのないSEO対策とは?
Google検索からペナルティを受ける内容を行ってしまう理由は、やはり「検索結果上位へ表示されること」が目的だからではないでしょうか。
繰り返しにはなりますが、その方法が適正ではなく、検索エンジンやユーザーを欺くような施策であった場合、それに対し制裁を与えるべくペナルティが課されます。
では、ペナルティを受けない検索上位対策/SEO等はどういったものか?を一部ご紹介します。
最も重要なのは、検索ユーザーが求める良コンテンツの提供です。検索エンジンはユーザーが検索した内容に対し、できるだけユーザー満足度のコンテンツを提供できるようアルゴリズムを日々進化させています。
そのため、ユーザーの検索意図をよく考え「どういったコンテンツを書けば、それを読む閲覧者が満足するか?」を念頭に置いて、ページ内容をライティングする必要があります。
例えば、夏場に突然エアコンが動かなくなってしまった…と困った場合、GoogleやYahoo!などの検索エンジンでそれに対する対処法を検索します。その場合、ユーザーが見たい記事は「エアコンが不調な時の対処法」「エアコン本体やリモコンに表示されるエラー表示の意味」「突然動かなくなった要因はエアコン本体か?または室外機の問題か?」「経年による問題か?使用年数による限界か?」
「修理すべきか?買い替えるべきか?」といった内容が考えらえます。
そして、このような対象法について、できるだけ具体的にページ内へ掲載をすべきです。
説明内容も文字だけで説明するのではなく、エアコンエラーの一覧表を掲載したり、トラブルの要因を解説するのならばエアコン内部機器の解説図を載せたりすることで、より分かりやすくなります。こういったポイントをおさえた記事は「エアコントラブル」「エアコン修理」等で調べた際、上位表示される確率が高いです。
またコンテンツライティング時はできるだけ詳細に深堀りされた記事の方が評価をされやすいのですが、ただ意味もなく文章量の多いコンテンツは逆にマイナスです。
読み手の立場で考えると、自分の知りたい内容が「1,000文字程度で、具体的且つ簡潔に書かれている記事」と「必要な内容もあるけれど、あまり関係のない内容もある3,000字の記事」であれば、前者の方が満足度が高いのは言うまでもありません。
勿論いくら内容が良くても、文字サイズが非常に小さかったり、ページ背景色と文字色とが近い色合いで見にくいと、記事を読まれることなく訪れたユーザーは離脱してしまいます。
他にもサイト自体がかなり前に作られていてページ横幅が狭く、コンテンツボリュームの多いページは大分縦長で読む気になれない…ケースもあるので改善が必要です。
こういったユーザビリティ面の改善は一見、SEOと関係のないように思えますが実はとても重要です。
自社が上位表示させたいキーワードに関し「どういった人物がどういった用途で調べるか?」を想定し、それに応える満足度の高い記事をライティングすることが大切です。
また良い記事であっても、ページの見た目や構成が読む気になれない状態では意味がないのでビジュアル面とユーザビリティ面も定期的に見なさなければなりません。そうすることで、多くのネットユーザーに支持をされ、HPやブログ、SNS等で広まり、ナチュラルに良質な被リンクが集まります。
このような状態へ少しでも運営サイトが近づくよう、良質な内容を書き、継続的に見た目良くアップしていくことがペナルティリスクのない正統なSEO対策と言えます。
今回の記事のまとめ
・Googleのウェブマスター向け品質ガイドラインに違反し、制作されたホームページは大幅に検索順位が低下する可能性がある。
・まずどういった内容がガイドラインに違反するか?マイナス判断されるか?を知る必要がある。
・基本的に隠しTEXTやクローキング等、Google やユーザーをあざむく行為はペナルティとなる。
・Googleからのペナルティは手動ペナルティと自動ペナルティがあり、手動は「Google Search Consol」で確認でき、内容を修正することで改善される。自動ペナルティは順位低下について考えられる要因を一つ一つチェックし、改善する必要がある。
・ペナルティが考えられる要因を修正しても、一向に状況が変わらない場合はドメインを新規で取得し、新たにホームページデータを作り直した方が早い場合もある。
・様々な改善により一旦ペナルティが解除されたら、再度ペナルティを受けることのないよう、本来の正統なSEOを行うことが重要。「検索ユーザーの意図に応え、満足度の高い記事を見た目良く掲載する」といった取り組みを行うことで、自然に被リンクが付き、上位表示をされるようになる。
【今回の記事の執筆者】
株式会社エグゼクティブクリエイション
WEB制作チームリーダー
WEBデザイナー/マークアップエンジニア:太田貴文
「どういった些細な気付きでも役に立つ」を持論に、サイト制作の効率化に日夜努める。名古屋出身、東京都内に在住。
学生時代からDTPやIT、WEB技術に興味を持ち、楽しみながらスキルを磨く。そのため、ソフトウェア面もハードウェア面も人一倍の知識を持つ。積み上げ続けた横方向に広い知識経験で、ホームページ制作から紙媒体/印刷関連まで対応可能なマルチクリエイター。
最近は新たなweb制作技術やサーバ・ネットワーク面のスキルを上げるべく奮闘中。
得意なこと:web制作におけるルーチンワークの効率化
苦手なこと:ルーチンワーク(だから効率化へ注力)
苦手なこと:ルーチンワーク(だから効率化へ注力)
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