昨今、SNSによる情報発信は無くてはならない情報インフラになりつつあります。
国内ではTwitterはもちろんのこと、FacebookやInstagram、人によってはイラスト特化型SNSのPixivや、昔ながらのMixi、最近ではTwitterに取りまわしが似ているMastodonなどが話題でしょうか。
何にせよ、これまで専門メディアが主体となっていた情報発信が「SNSの発展と通信インフラの発展」によって、動画コンテンツの一般化などが進み、それらを使った一般の人物がどこからでも情報発信・参加をできるようになりました。ここ数年で大きな変貌を遂げています。
世の中のちょっとした事件の拡散、メディアではカバーしきれない豆知識の公開や一点特化した専門家からの知識の伝達など、集合知という面では計り知れない情報を私達に与えています。
SNSを普段から利用している方は例えば、企業アカウントのやり取りを楽しんだり、芸能人やアーティストからの新曲発表をいち早く知ることができたり、あるいはこれまで雲の上の人だと思っていた人物と思わぬことから交友の場が持てたりするといったケースもあります。
しかし、そうした便利で楽しいSNSライフの裏で大きな問題も同時に抱える事になりました。
「情報の真偽が定かでないまま拡散されること」と「意図的にデタラメを拡散することが容易になった」ことです。
ここで、先日拡散されていたツイートをご紹介します。
(※もちろんご本人には許可を得て掲載しております)
内容こそ、おそらく面白おかしくすることでなるべく柔らかいツイートとする事を狙ったと思われますが、こちらの恐ろしさが分かりますでしょうか。
上記は、GoogleChromeの標準機能として搭載されている「デベロッパーツール」と呼ばれるものです。本来はwebクリエイターやウェブサイトを運営管理する者が、レイアウトの崩れ・プログラムエラーを検証するために用意されているものです。
検証のために、公開中のページを「見た目だけ擬似的に手元で差し替える機能」を持っています。
複雑化が進むサイトの構築を円滑に進めるという観点では、有用なツールと言えるでしょう。
ですが、これをもしイタズラに使ったら…?
このように。重ねて言いますが、これは標準機能です。
ホームページ制作を行うクリエイターなど専門の人間でなくとも、ホームページの書式を理解している方はたくさんいらっしゃいます。実際の所、ただ書式通りに書くだけならあまり知識がなくても十分利用できます。
そういった不特定多数の中に紛れ込んだ「悪意を持つ人」が、あたかも人が暴言を振りかざしたような画像を作成して、SNSで拡散したら…
何も知らない人は騙されてしまい信じてしまうこともあるでしょう。
そして、何の罪もない被害者を皆で袋叩きにしてしまう危険性もあるのです。
現状、こうしてSNSに拡散された情報の真偽を確かめる方法は、
「実際にその画像に載っているURLをまず確認する」
「誰かがそれを嘘であると追求しているかどうかを検索する」以外に無いのが実態です。
内容がセンセーショナルでキャッチーであればあるほど、そのインパクトに負けてついつい真偽の確認なく拡散してしまう…そんな光景がよく見られます。
こういった状況を作らないためには利用者の一人ひとりが冷静で賢明である事が求められます。
ですが、それは様々な感情が渦巻くSNSにおいて、とても難しいというのもまた事実です。
発言者は発言したい内容を投稿する前に、一呼吸置いて
「この発言で、不当に誰かが傷つくことはないか」
「この発言によって、自分が周りから注意を受けないかどうか」
「この発言は本当に適切かどうか」
そして流れてくる投稿を見た人も、一呼吸置いて
「この発言は攻撃的だが真実なのか」
「このデータは本当に適切に取られたものなのか」
「そもそもこの人は実在するのか」
などなど、一度起こしたアクションをやすやすと撤回できないSNSにおいては、安直に動く前に考えることが大事です。
ちょっとしたことですが、きっとこういった注意の積み重ねは、SNSをより充実した争いの少ないツールとして役立てていけるきっかけになるはずです。
エグゼクティブクリエイションでは日々のWebサイト運用はもちろんのこと、企業でSNSを運用していく際のご相談等も承っております。
「予期せぬ炎上が恐ろしく、とても運用できない」
「何を信じていいかわからず不安」
「どう一般の人と付き合えば、やり取りを行うのが良いか分からない」
といったお悩みもぜひご相談下さい。
SNSは適正に運用を行えば、企業の認知度を飛躍的に上げる有効なツールです。
今回ご紹介をしたようなリスクに対し注意しつつ、正しい使い方をすることが重要となります。
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